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弊社業務環境の運用記録

記録から分かったことと、
確認が必要なこと。

実際に保存した機器ログ、収集データ、日次報告を照合してまとめた参考例です。数値の出所と、判断の範囲を区別しています。

お客様への導入実績とは区別しています。記録上の数値だけで、攻撃の件数や環境全体の安全性を断定しません。

報告例 1 / 通信と遮断

遮断の多さだけで、攻撃とは判断しない。

対象:弊社ネットワークのFortiGate受信ログ
対象日:2026-10-06 / 記録時刻:00:00:01〜23:59:59

対象日の受信ログ263,550行
同期探索に該当する遮断4,103行
CPUの観測記録288点
観測点でのCPU最大値10%

遮断の数は社内アドレスを送信元とする21027/UDPのdeny/drop/block記録数です。攻撃回数・障害回数・一意セッション数ではありません。CPUは記録された観測点の値であり、瞬間的な負荷すべてを示しません。高負荷対策の前後比較・効果を示す資料ではありません。

1 何が記録されていたか

同じポートへの探索通信が繰り返し遮断されています。保存した設計記録では、このポートは社内で使うファイル同期の探索に用いられています。通信の用途を照合することで、遮断を一律に外部からの攻撃として扱わず、必要な通信かどうかを確認する対象として整理できます。

2 事実・判断・次の確認

区分内容
事実対象のポート・プロトコル・遮断処理の記録を、生ログから再集計しました。対象日の総行数は保存済み日次集計と一致しました。
判断の根拠設計記録で、社内の同期探索に使うポートであることを確認しています。用途の一致は、すべての通信の安全性を保証するものではありません。
確認事項その経路で探索を行う必要があるか、必要な同期に影響していないかを確認します。
対応の考え方不要な探索や通知を調整する方法を検討します。ログを減らす目的だけで遮断を解除することはしません。

3 集計の意味も確かめる

通信量を読む際には、同じ接続の累積値を繰り返し加算していないかを確認します。今回の参考例では、元の通信量集計に確認事項が残るため、端末別・国別の通信量グラフを掲載していません。

ここから分かること

ログを集計して終わるのではなく、件数が何を表し、どの判断に使えるかまで確かめます。必要な対策は、業務上の用途と確認結果に基づいて選びます。

運用事例 / 監視が機能しているかの確認

「取得成功」の内側で起きていた、不具合。

弊社業務環境 / 調査・検証記録:2026-08-23

目的:何を見つけるために、どんな情報が必要か

内部端末から既知の悪性な宛先への通信を見つけるため、通信記録を脅威情報の一覧と照合します。この照合に使う情報源の構成が適切かを見直し、配信元ごとに実際に取得された内容を確かめました。

最初の問題は、取得の失敗を知らせる自動警告では見つかっていませんでした。必要な情報が得られているかを、調査の目的に照らして確かめたことで分かりました。

一つの配信元で、判定用データが得られていなかった

脅威情報の配信元の一つは、配信終了の案内文を返していました。通信は成功するため、取得失敗や更新停滞だけを調べる仕組みでは検出できない状態でした。他の配信元のデータは読み込めており、脅威情報全体の停止とは区別しています。

対処:情報源の見直しと、読み込み状況の確認を追加

判定用のデータが得られない配信元は構成から外しました。情報を取得できたかに加え、判定に使うデータを読み込めているかを確かめるため、配信元ごとの読み込み件数チェック、件数不足の警告、日々の内訳表示を追加しました。新しく加える配信元についても、読み取り処理を検証しました。

もう一つの不具合:新しいCSVも、そのままでは読めなかった

新しい配信元のCSVでは、区切り文字の後の空白と引用符の扱いが合わず、有効データが0件になる問題が起きました。追加した件数チェックが警告を出したため、読み取り処理を修正しました。

対処と確認:警告が出ること、修正後に読めること

確認したこと保存された検証記録の結果
取得が成功し、有効データが0件の場合件数の不足を警告として検知
CSVの読み取り処理を修正した後有効データを読み込める状態へ。件数不足の警告は解消
通常の報告配信元ごとの読み込み内訳を表示するよう変更

報告する判断

「通信に成功した」という表示だけで、判定機能が正常とは結論づけません。情報源と読み込み結果を見直す必要があると整理し、対処後はデータと警告の両方を確認します。この事例は、監視自体の不具合に気づくための確認も運用に組み込む価値を示しています。

記録の位置付け

当時の保存された調査・実機テスト記録に基づく説明です。今回その生データ一式を再現したものではなく、お客様への導入実績とも区別しています。記録件数や長期間の不稼働を、現在の測定事実として示していません。

精査例 2 / 端末の収集記録

自動判定を、元の記録で確かめる。

対象:弊社Windows業務端末 / 保存報告:2026-10-07 08:35
確認状況:署名の再確認は未完了

今回の確認状況再確認事項あり
保存された入力データ92項目
署名確認結果がfalse11項目
対象のプロセス名9種類
入力上のブロックリスト該当0件

項目数は保存JSONの要素数です。台数や一意のプロセス数ではありません。falseは収集時の署名確認結果であり、悪性の証拠でも、実際に署名が存在しないことの確定でもありません。

1 精査で見つかった食い違い

自動分析文は「未署名のプロセスはない」としていました。一方、保存された入力には署名確認結果がfalseの項目があります。そのため、この判定をそのまま「正常」「調査不要」として扱うことはできません。

2 次に確認すること

この例で伝えたいこと

担当者による精査では、自動分析の文面と根拠を照合します。食い違いがあれば判定を保留し、確認事項として整理します。今回の資料も再確認途中であり、最終的なセキュリティ診断結果としての掲載案ではありません。

報告例 3 / サーバーの状態

異常がない日にも、判断の根拠を残す。

対象:弊社Linux業務サーバー
測定日時:2026-10-07 09:00:01(日本時間)

保存スナップショットの判定正常
失敗サービス:システム/ユーザー0 / 0
CPU温度39.25℃
メモリ使用率11.57%
主領域のディスク使用率16.0%

保存された収集JSONと照合した値です。「正常」は、その時点の確認対象と設定された基準による判定です。サーバー全体や将来の稼働を保証するものではありません。

事実・変化・推定・推奨確認

事実

失敗したサービスはシステム・ユーザーともに0件。測定時のCPU温度・メモリ・ディスクは上記の値でした。対象のHTTP確認も正常でした。

変化

保存日次報告の記載:特になし。収集JSONには直前スナップショットからのメモリ変動も記録されています。

推定

保存日次報告では、異常通知とサービスの状態から「様子見でよい」と判断しています。

推奨確認

保存日次報告の記載:特になし。判断は、対象の記録と取得できた範囲に限ります。

確認した記録の抜粋

項目記録出所
起動失敗:システム/ユーザー0 / 0収集JSON
ディスク使用率:主領域/EFI領域16.0% / 1.0%収集JSON
HTTP確認:対象3サービスの応答9 ms / 1 ms / 3 ms収集JSON
定期処理:直近60分の結果2件、成功2件収集JSON内の処理記録
当日の即時異常通知0件保存日次報告。通知履歴全件との独立照合は未実施
読み方のメモ

測定した値と、報告に書かれた判断は分けて読めます。異常がない日に何を見ていたかを残すことも、変化を調べる際の手掛かりになります。

この参考例の位置付け

調べたい内容をメールで相談する:infra-pj@synergy-system.co.jp